横浜佐々木主浩投手(36)が21日、地元仙台で野球教室に参加し、来季の復活を誓った。9月に右尺骨の手術を受けて現在リハビリに専念しているが、経過は順調。すでに牛島新監督から独自調整を許可され、12月には海外トレでボールを握る予定も明かした。プロ入り以来1月始動が恒例だったが年内始動に変更。同学年の巨人清原に「一緒に日本球界を盛り上げよう」にエールを送り、再びハマのマウンドに立つ決意を口にした。
佐々木にとって「原点」でもある仙台に戻り、野球人生の正念場となる来季へ向けた覚悟を口にした。
「今年は不本意なシーズンだった。故障もあったがチームに迷惑をかけた。それだけ来季はやらないといけない自覚があります」。9月に右尺骨神経の手術を受けて戦線離脱。再びマウンドに立つことなく、日本復帰1年目は25試合19セーブで終えた、不本意なプロ15年目のシーズンを振り返った。
復帰へ向けてまず足を運んだのは沖縄だった。7日に秋季キャンプ地の宜野湾で牛島新監督にあいさつ。「開幕までの調整はすべて任せるから」と全権を託された。佐々木は「監督から信頼してもらってる。その期待に何とか応えないといけない。そんなに現役は長くないと思いますが、もうひと花咲かせたい気持ちはもってます」。例年なら年明け1月を早め、12月には海外で始動する予定だ。
マリナーズから5年ぶりに横浜復帰し「ファン、球団に恩返しをして日本球界を盛り上げたい」と年俸約10億円の契約を解除して戻ってきた。圧倒的な存在感と投球術を見せていたが、8月8日のヤクルト戦で土橋、岩村、古田に3連発を浴び逆転負け。3試合連続で救援に失敗し、1度は現役引退を決意した。だが砂原前オーナーの説得やファンの声で撤回。「ファンのために、またマウンドに立つ義務がある」と使命感を胸に手術を受けた。
「リハビリが順調ですから早く体を仕上げる。2月のキャンプ序盤には、ブルペンに入るような状態にはしようと思ってます。牛島新監督になって横浜も新たな挑戦。最年長ですから、首脳陣、ベテラン、若手のパイプ役もやりたい。そしてまず僕自身が結果を出す必要があると思ってます」。引退をかけた05年シーズン。大魔神がこれまでにない意欲で復活を目指す。
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