大魔神の今季初投げは、高校の講堂だった。シアトル・マリナーズの佐々木主浩投手は8日、神戸市の葺合(ふきあい)高の講堂で行われたシアトルと神戸市の姉妹都市高校生国際交流事業に対する寄付金贈呈式に出席。昨季の45セーブにちなんで450万円を寄付した佐々木はセレモニーの途中、高校生相手に今年の1球目となるフォークボールを投げ込んだ。
同校野球部の榎田悠一主将が、壇上の佐々木におねだりした。「佐々木投手のフォークを受けさせてください」。苦笑いの佐々木が榎田捕手にフォークを投じると、講堂は大歓声に包まれた。「あまり落ちなかったけど肩の調子はよかった。うん、これが初投げだね」。きょう9日から沖縄で本格的に自主トレを始める佐々木は、異例の滑り出しに笑った。
今回の寄付金は、シアトルに本拠を置くスターバックスコーヒーが拠出した。その縁で贈呈式の後には神戸市内の店舗に出向いて臨時店員を務めた。佐々木がノリノリで、メジャー3年目のスタートを切った。
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