ファン投票で９９年以来８度目の球宴出場となった横浜佐々木は「これだけのファンの方に選んでもらって光栄です」と感謝の言葉を口にした後に、「オールスターはお祭り的なところもあるが、これぞプロの技を見せたいと思ってます。ペナントレースのつもりでやります」と久々の舞台ではパの打者相手に真剣勝負に徹する覚悟だ。

　これも球界が合併問題など揺れる中、佐々木なりの危機感の表れだ。「お客さんを大切にしないといけない時期。いろいろと球界がゴタゴタしているけど、選手としては野球を一生懸命やるだけです。その姿をファンの方に見てもらうのが一番だと思いますから」と語った。

　選手の頑張りが、経営者側の論理で始まった騒動を吹き飛ばし、人気回復、底辺拡大への早道となる。そんな自覚から佐々木は「長野（第２戦開催）とかめったに行く機会がないので、ファンのためにいいピッチングをしたいです」と強調していた。

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