9回は大魔神の独壇場だ。横浜佐々木主浩投手が、今シーズンは9回1イニング限定登板であることが20日、分かった。小谷投手チーフコーチが「佐々木は9回1イニングだけ。ギャラードが打たれても8回途中から投げることはない」と明らかにしたもので、佐々木は9回だけに集中し、力を最大限に発揮できる環境が整った。
4年連続最優秀救援投手となった95〜98年は、1イニング以下の登板が124回、1回0/3以上が62回と3回に1回は2イニングにまたがる登板だった。だが、同コーチは9回限定の理由を「そうしないと信頼関係が崩れる。選手と選手の間もそうだし、コーチとの関係もそう」と説明。8回にセットアッパーとして投げるギャラードのプライドも考慮し、佐々木が9回に絶対的な守護神として君臨することで、すべてが円滑に回るという考えだ。
この日の日本復帰登板が雨で流れた佐々木は、ブルペンで97球を投げた。24日の巨人戦(横浜)で登板予定となり「(試合で)投げたかったけど、しょうがないです。でも今日試合をやっていたら、これだけの球数は投げられなかったから」と前向きに話した。
佐々木の出番は試合の中で見れば、わずかに18分の1。だが、横浜は昨季、9回までリードしながらも同点に追いつかれた試合が1試合、逆転された試合は7試合もあった。スコアボードの9回に「0」が並ぶかどうかが、今季横浜の浮沈のカギを握っていることは間違いない。
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