藍パワーで復活−。横浜佐々木主浩投手(36)が13日、沖縄・名護市の「カヌチャベイホテル」で本格的に国内での自主トレを開始した。同ホテル内のジムではプロゴルファーの宮里聖志、優作、藍の3兄弟が偶然にも練習中で遭遇。「えっ、藍ちゃんがいるの」とさすがにビックリだったが約1時間、トレーニングの合間に談笑しながら即席「合同トレ」を行った。
次男優作は東北福祉大の後輩で、藍は東北高の後輩にあたる。面識があった優作が「妹です」と藍を紹介すると、藍は「よろしくお願いします」とニッコリ。佐々木は初対面の藍に「やっぱり雰囲気があるね。思ったより体力があった。オレの年齢の半分(19歳)でしょ。そう思うと悲しくなるよ」と苦笑いだった。しかし藍の「佐々木さんは先輩だから尊敬してます。応援してます」とエールはパワーになった。一流は一流を知るではないが「練習内容もしっかりしていた。あの活躍がうなずけるよ。先輩になるんで、負けないよう頑張らないと」と復活への意欲が増していた。
まさに天が与えた偶然だったのか。自主トレを開始した午後2時すぎ、突然雨が降り出した。当初は屋外でランニングする予定で、雨がもたらした合同トレだった。実はこの日は97年に死去した父忠雄さん(享年54)の誕生日。「何かを始めるときは何かある日。今年は勝負のシーズンだから、あえて親父の誕生日にした」。マリナーズ時代は、自らの誕生日にちなんで2月22日に始動してきた。「今年は監督も代わって、新たな気持ちでやります。昨年は納得いかない成績だったんで、これからしっかりと調整していく」。ゲンを担ぐ佐々木には復活へ最高のスタートになった。
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