仁王立ちの大魔神が、マウンドに帰ってくる。横浜佐々木主浩投手(36)が26日、神奈川・横須賀市内の病院で、昨年9月に行った右ひじの尺骨骨棘(こつきょく)除去および尺骨神経剥離(はくり)手術の最終チェックを受けた。チームドクターでもある横浜南共済病院の山田勝久院長(73)は「(右ひじは)完ぺきな状態。1度手術すると神経の回復がどうしても遅れてしまうもの。佐々木君の場合は、手術するたびに強くなっている印象がある。回復の速さも含めて人間離れしている」と太鼓判。2月1日のキャンプインへゴーサインが出た。
佐々木も「実戦の感覚を早く取り戻したい。キャンプ中の紅白戦で登板できればいいですね」と気合十分。第3クール後半の来月13日ごろには、約半年ぶりにマウンド上での姿を見ることができそうだ。唯一の不安は下半身で、昨年は始動遅れやキャンプでの右足首痛の影響が夏場に出た。同院長も「足腰に不安があると投球時に尻が下がる傾向があり、ひじに負担がかかる投げ方になってしまう」と説明。だが、それにも佐々木は「バッチリやってきてますから。問題ありませんよ」と胸を張った。
このオフ、温暖な地で下半身強化に努めたのも、昨年の教訓を生かしてのもの。万全を期し、今日27日にもチームよりひと足早く沖縄入りする。ホワイトソックス高津の持つ通算セーブのプロ野球記録更新は、単なる通過点。大魔神が最高の態勢でスタートを切る。
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