マリナーズ佐々木主浩投手が1日、京都の任天堂本社を訪れ、同球団の筆頭オーナーを務める山内溥社長にシーズン終了報告を行った。佐々木は席上、横浜からFA宣言した元同僚の谷繁捕手を紹介。同社長は獲得へ慎重な姿勢をみせたが「球団へ(谷繁捕手を)紹介します」と球団サイドへ働きかける意向を示した。
佐々木は社長から「今年はメジャーを希望するいい選手はいますか」と問われ「日本を代表する捕手がいます」と即答した。谷繁は前日31日にFA宣言し、大リーグ入りを希望することを表明。横浜時代にバッテリーを組んでいただけに実力は知り尽くしており「谷繁ならメジャーでも通用すると思います。言葉の問題とかありますが、それは克服できる。彼の野球人生なんで最後は自分で決断すると思うが、できる限り手助けできればいいです」とプッシュした。
マ軍内での同社長の発言力は絶大。佐々木、イチローを獲得した際には「絶対にとりなさい」の至上命令で球団首脳が獲得に動いた経緯がある。ただその2人の存在があまりにも大きいだけに、同社長は「次の選手は、日本からとるのは難しいですね。そういう面からは慎重にならざるを得ない」と語った。だが、佐々木はイチローとともに今季快進撃の立役者。その実力、人間性を同社長は高く評価しており、佐々木がプッシュする谷繁を簡単に見過ごすわけにもいかない。同社長は「獲得するかは球団に任せます。佐々木投手、イチロー選手のときのように、とりなさいとは言いませんが、球団と条件面などで折り合いがつけば…。日本人捕手はメジャーにはいませんから。球団へ紹介はします」と話した。
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