沖縄・名護市で自主トレ中のマリナーズ佐々木が１３日、前日のアメリカン航空旅客機墜落事故の影響で、来年の渡米日程を遅らせる意向を明かした。米中枢同時テロ、炭疽（たんそ）菌事件と相次ぐ騒動に「またテロじゃないですか。これがテロ事件なら世も末ですね」と顔色を変えた。例年１月中旬には渡米してアリゾナ・ピオリアで調整してきたが「米国は危険な状態。何が起こるか分からない状況ですから、キャンプ直前まで日本で調整する予定です」とキャンプイン前の２月初旬まで日本で自主トレを続ける意向を口にした。

　現地報道では事故の可能性が高いものの、テロの関連も否定できない。佐々木はこの日、現在シアトルに滞在中の同僚イチローに国際電話を入れ「米国は本当にやばいゾ。早く帰国した方がいいと思うよ」と早期帰国を促した。

　米国で生活する両選手には「明日は我が身」の思いが強い。シーズン中はチャーター機とはいえ飛行機を利用する機会も多く「あんなに簡単に落ちるようでは、正直怖いですよ。原因究明を急いでもらわないと」と真剣な目で話した。

　例年１月中旬には渡米。１年目はロサンゼルス、２年目の昨年はアリゾナとキャンプイン前の総仕上げの調整を米国内でしてきた。だが、来年は「やはり米国より日本国内の方が安全だと思いますからね。今年はギリギリまで日本で調整したいと思います」と２月初旬から中旬へ遅らせる。

　きょう１４日には第１次沖縄自主トレを打ち上げて帰京する。年内は都内で自主トレを続け、来年１月初旬から再び同地で自主トレを開始する予定だ。「もう暗いニュースはこりごり。それにしてもあまりにも飛行機墜落のタイミングが悪すぎますよね。ヤンキースのソリアーノがあの飛行機に乗る寸前だった？　それは人ごとではなく本当に怖いです」と危機感を募らせていた。

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