佐々木主浩投手が、ヤンキース入りする松井封じへ自信を見せた。「横浜時代には松井君への苦手意識はなかったなあ。逆に抑える自信はあった」と振り返った。佐々木が横浜時代、巨人相手には特に燃えた。松井や清原は良きライバルとしてしのぎを削った間柄だった。その松井がヤ軍入りすることで佐々木の闘争本能に火がついた。
「メジャーに行ってからは、特にヤンキース戦が燃える。伝統がある名門でファンも過激。ヤンキースタジアムは独特の雰囲気があるから。そこに行くんだから、気合が入ると思いますよ」。今季マ軍はポストシーズン出場を逃したが、昨年、一昨年はリーグ優勝決定戦でヤ軍に敗れた。佐々木、イチローの夢のワールドシリーズ出場に立ちはだかった最大のライバル。佐々木は「松井君には同じ日本人として活躍してほしい気持ちはあるけど、グラウンドでは敵です」とキッパリ。
松井を抑える投球は頭にたたき込んである。94年からメジャーへ移籍するまでの6年間、松井には25打数2安打で打率8分。0本塁打で1打点と完ぺきに近い内容で抑えてきた。佐々木だけが知る松井のウイークポイント。来年のキャンプではマ軍投手陣へ対策を伝授する意向で、「対策は具体的には言えないけど、いくつかポイントはありますね。キャンプ中から投手コーチを含めてレクチャーします」とニヤリだ。
ただここ3年間は対戦がなく、佐々木は「松井君も成長してると思う。だから早く実際にこの目で見たいです。ヤンキースと対戦する楽しみが増えたね」。メジャーを代表するクローザーに成長した大魔神とゴジラの対決は、全米でも注目されるはずだ。
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