巨人清原和博内野手(37)と横浜佐々木主浩投手(36)の同期生が、来季の「名勝負」を誓った。この日、2人は名球会チャリティーゴルフに参加。同組でラウンドし、火花を散らした。清原は「500本塁打は佐々木から打てたら最高やな」と闘争心をむき出しにすれば、あと1セーブポイントで日本記録タイの佐々木は「キヨから三振を奪って記録を達成したい」と豪語。大記録に挑む2人がグラウンドでも注目を集める。
普段は仲がいい2人だが、こと「勝負」となると、負けず嫌いの性格をムキ出しにした。清原が「朝、練習してからのラウンドだったから、さすがに疲れた。このオフ2度目のゴルフだから最悪。佐々木に完敗や」とガックリ。だがラウンド後のアトラクション(バットでゴルフボールを打ってのドラコン)では、それまでトップだった佐々木の186ヤードを清原が最後に195ヤードで抜いて逆転トップ。賞金10万円をゲットして「バリボン(バリー・ボンズ)のポーズは最高の気分や」とパフォーマンスを見せつけた。
清原はあと8本で500本塁打。佐々木はあと1セーブポイントで高津(ホワイトソックス)と並ぶ日本記録タイ。清原は「ゴルフで負けてアトラクションで逆転勝ちしたから1勝1敗やな。グラウンドで勝負をつけるよ。佐々木は同期生のライバルやから、500本塁打を打って決めれれば最高や」。一方、佐々木は「キヨ(清原)から三振を奪って、記録を達成したい。絶対に負けられないから」とニヤリ笑った。
名実とも球界のトップに君臨する2人だが、清原は去就問題、佐々木は引退問題で激動の1年だった。
互いに体力など年齢的な衰えは隠せないが、顔を合わせれば普段以上に燃えるものが心の底から出てくる。清原は「佐々木とは遊びでも負けたくないんだよな。不思議な感覚なんですよ」。一方、佐々木は「キヨとの勝負になると燃えるんです。理屈ではないんですよ」。来季は引退をかけた正念場となる球界のビッグ2。「何とか2人で球界を盛り上げたいという気持ちはある」と声をそろえた。名球会ゴルフ対決は引き分け。来季、グラウンドで決着をつける。
写真=名球会のゴルフの企画で優勝した清原はバリーボンズのポーズで喜ぶ
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