横浜佐々木主浩投手(36)が、プロ初の年内始動で来季へのスタートを切った。名球会のイベントで滞在中のホノルル市内でランニング、さらにジムで筋力トレと約3時間の自主トレを行った。9月に右尺骨の手術を受けたがリハビリは順調で、勝負のシーズンへ気合が表れた。26日には中日谷繁元信捕手(34)と合同自主トレを行う予定で、術後初の投球練習も開始する。
佐々木が、早くも本格的な練習を開始した。ホノルル市内の「カピオラニパーク」で約1時間のランニング。さらにジムで筋力トレと約3時間の自主トレを行った。9月に右尺骨の手術を受けリハビリを続けてきたが、回復は順調。クリスマス明けの26日からは中日谷繁とハワイで合流する予定で「谷繁と合流したらキャッチボールします。もう投げられる状態だけど、もう少し下半身を鍛えてからかな」と語った。
佐々木が年内始動するのは、プロ15年間で初めてだ。例年の始動は、1月初旬だった。「抑えはシーズンで酷使しますから、年内は体をゆっくり休ませることにウエートをおいてきた。だけど今年は手術したこともあるから、年内から投げることを決めた。年齢的にも来季は結果を問われると思っていますから」。復活にかける思いが、自然と体を動かす。「(体の)状態はいいですね。術後初投げをしてからですが、来年2月1日のキャンプインで、ブルペン入りできるかもしれないです」。
今年の調整失敗の反省もある。「前半戦は結果が出ていたけど、開幕から状態は良くなかった」。1月に突然マリナーズから日本球界復帰を表明。水面下で争奪戦が展開されたが、愛着がある横浜への復帰を決断した。その問題で調整が遅れ、2月のキャンプでは右足首を痛めるなど故障の連続だった。「自主トレ、キャンプの調整の失敗が、シーズン途中の夏場にきて一気に出てきた。引き際を考える年齢になったんで、もう失敗はできないです」。8月は3試合連続で救援失敗し、そのままマウンドから姿を消した大魔神。その悪夢を振り払うかのように、ガムシャラに走り出した。
写真=佐々木はハワイの公園で黙々とランニングする
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