<マリナーズ2−0レッズ>
マリナーズ佐々木主浩投手が、レッズ戦で今季16セーブ目を挙げた。2点リードの9回裏に登板し2安打を許したものの、後続を冷静に打ち取り、無失点に抑えた。このセーブでメジャー通算98セーブとなり、マ軍の球団記録(88〜92年、マイク・シューラー)に並んだ。
記録のことは覚えていても、気持ちは目の前の打者だけに向かっていた。1死後、グリフィーJr.を簡単にカウント2−0と追い込んだ。「三振を取ろうと思ったけど、リキんじゃいました。外角の球を持っていけるんだからさすがですね」。落差のないフォークを中前へ運ばれた。4番ダンは遊ゴロに打ち取りながら、遊撃ギーエンがはじいて(記録は安打)ピンチが広がった。
1発が出れば逆転サヨナラの場面。だが、佐々木に焦りも不安もなかった。「三振よりも、冷静にひとつずつアウトを取ろうと思いました」。後続をキッチリと抑えて無失点投球。球団記録に並ぶセーブをマークした。
試合前には、長男彰吾君が球場を訪れ、グリフィーJr.にサインをもらった。「明日、お礼を言っときます」。愛息がサインをもらっても、得点は許さない。佐々木らしい、礼儀だった。
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