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6月28日
佐々木メジャー最速160試合目100S!

<マリナーズ1−0アスレチックス>

 マリナーズ佐々木主浩投手が、登板160試合目でメジャー最速となる通算100セーブを挙げた。1−0で迎えたアスレチックス戦の9回に登板。強打者が続く4番ジャスティスからの打順だったが、1三振を含む3人で片付けた。5月に04年まで契約を延長したばかり。日米での200セーブ到達へ、まだまだマ軍の守護神として抑え続ける。

 佐々木は、いつも以上に集中していた。スコア、相手、そして自身の記録。「ジャスティスは初球で終わったんでしたっけ。覚えてないんです。1−0だったし、1球1球、集中していました。だから、誰に何を投げたのか…」。あらためて100という数字について問われると「そういう数字ですから。今日はとりあえず区切りです」とかみ締めるように言った。

 厳しい場面での登板だった。8回裏にようやくシリーロに適時打が出て巡ってきた出番。しかも打順は4番ジャスティスから。だが「うちはよく8回に点を取るから」と準備に怠りはない。ジャスティスを高めの直球で捕邪飛に仕留めると、チャベスには捕手のサインに首を振り、直球で入ってからフォークボールで空振り三振。最後はダイにフォークボールを見せておいてから直球で二ゴロに仕留めた。「100セーブの中で思い出? 打たれた試合なら覚えているけど」。昨年6月20日にサヨナラ3ランを打たれたチャベスには、記念の試合でしっかりお返しした。

 「これからもチームの勝利のために1つずつ」。マ軍に骨をうずめる覚悟を決めての、言葉だった。5月に年俸800万ドルの大型契約で04年まで契約を延長。マンション住まいだった自宅を、球場まで車で10分ほどの一戸建てに買い替えた。湖に面した新居は、家族の生活環境を考えてのものでもある。数字の目標もある。横浜時代の229セーブと合わせ、日米両国での200セーブ到達。メジャー2年3カ月で100だから、04年には十分達成可能な数字だ。

 今、34歳。下り坂に向かうどころか、まだまだ進化を続ける。渡米前の99年に右ひじを手術し「やっと神経が戻ってきて、フォークも真っすぐもキレが出てきたんです」。前日はカーブも交えたが、この日は9球で終えたうち直球6、フォークボール3。力強くなった佐々木を象徴するような、メモリアルセーブだった。

◆データセンター:佐々木がメジャー通算100セーブを達成した。初セーブは登板2試合目の00年4月6日レッドソックス戦で、登板160試合目での到達。コッチ(アスレチックス)がブルージェイズ時代の昨年記録した登板192試合を抜く、100セーブのスピード記録となった。日本時代の佐々木は通算229セーブをマークしているが、100セーブを記録したのは入団6年目の95年9月27日巨人戦。日本では先発や中継ぎも経験しているため、100セーブ到達は登板240試合目だった(日本での最速100Sはペドラザの162試合)。

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