<マリナーズ4−3アスレチックス>
佐々木主浩投手が、アスレチックス戦で今季2セーブ目を挙げ、日米通算で350セーブ(日本229、米国121)となる大記録に到達した。1点リードの9回表に登板。先頭のダイに左前打を許したものの、後続を打ち取る、危なげない投球だった。
横浜入団から14年目。2年目に抑えに転向して以来、日本、そしてメジャーと舞台は違っても、佐々木は黙々と投げ続けてきた。肩、ヒジとも万全で投げ続けてきたわけではない。それでも、打たれることが許されないのが抑え。「クローザーは抑えて当たり前。特にメジャーに来てからは、疲れがまったく違いますね」。
ひとりの力が、白星につながらないことは、百も承知だった。この日、チームの選手、スタッフ全員にオリジナルの特製Tシャツを配った。左胸に日本語で「いつも」「俺たち」と書き込み、さらに背中には「一枚岩」。個々の能力だけで勝てない。勝つためにチーム全員の持ち得る力を結集する大事さは、1球の失投も許されない佐々木がだれよりも実感していた。
「(記録は)あくまでも区切り。また新たな気持ちで頑張るだけです」。自分の記録は、あくまでも記念のひとつ。350セーブを積み重ねても「一枚岩」の気持ちに、変わりはない。
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