<オープン戦:マリナーズ6−3カブス>
点差や状況よりも、内容と確認が重要だった。3点リードで迎えた9回。先頭打者に内野安打を許した時点で、佐々木はニンマリしていた。「あっ、良かった。これでクイックの練習ができる」。初のセーブ機会を3人でピシャリと抑えることも大事。だが、今の佐々木にとっては公式戦までに想定した課題をクリアすることが、最大のポイントだった。
実際、その後はクイックと通常のセットポジションを交えながら、2つの内野ゴロでアウトを稼ぎ、最後は追い込んだ後、打者の顔付近からストライクゾーンに落ちるフォークで見逃し三振に打ち取った。「狙ったとおりの高さから落とせました」。これまではストライクからボールになるフォークを振らせることで成功してきたが、この1球は正反対。ニュー佐々木ならではの工夫だった。
前日、自らオーナーを務めるフォーミュラ・ニッポンの「Team22」が開幕戦でデビュー。スタート直後にエンストしながら、激しい追い上げを見せて10位で完走した。「この後が楽しみだし、ボクもしっかり投げないとね」。登板後には米ツアーに参戦中で、親交のあるプロゴルファー横尾要と会食。ジャンルこそ違うものの、異国でプレーする魅力や体調管理などについて語り合い、情報交換を行った。
きょう25日には、マイナーの試合で連投の試運転。「とりあえずカーブを多めに投げてみようかな」。過去6試合7回連続無失点。佐々木のチェックポイントも、残りわずかとなった。
この情報はnikkansports.comの協力でお送りしています
|