<オープン戦:マリナーズ4−7パドレス>
マリナーズ佐々木主浩投手が、万全の状態でキャンプを終えた。最終登板となるパドレス戦に登板。1イニングを無失点で切り抜けた。オープン戦通算8試合(マイナー1試合を含む)で1点も許さず、結局、通算9イニングを「完封」した。
さりげない言葉に、充実感がにじんでいた。「これまでで一番じゃないですかね」。最終登板を終えた佐々木は、約50日に及ぶ調整を淡々と振り返った。「いろいろ試しながらでしたし、たまたま抑えられただけです」。平然と言ったが、調整やテストをしながらでも無失点を継続できたことが、順調さの表れだった。
まさに予行演習さながらだった。先発アボットが3回途中で右足に異変を訴えたため、2番手で登板予定の佐々木はすぐにプルペンに向かった。結局、アボットは続投したものの、予定より少ない球数で降板。佐々木は、投球練習不足のまま、マウンドへ上がった。「肩はつくってなかったですけどね」。1死からテキサス安打と四球でピンチを招いたが、後続をピシャリ。緊急登板でも結果を残せるだけ、心身ともに戦える状態に仕上がっていた。
試合後は、他の主力投手陣らと一緒に地元シアトルへ移動。この日、日本から到着した家族と再会した。「1年間、フルに働ければ…」。開幕まで残り3日。やり残したことも、不安も見当たらない。
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