<レンジャーズ12−7マリナーズ>
連勝中だったマリナーズが、大記録を逃した。レンジャーズに延長10回の末に敗れ、メジャー記録となる4試合連続の延長サヨナラ勝ちを逃した。3番手で登板した長谷川滋利投手が敗戦投手(2敗)。佐々木主浩投手は、自らの失策などで4失点(自責点1)の内容だった。イチロー外野手は5打数1安打。2年連続となる30盗塁をマークした。
1点を争う試合が、あっけないほど、簡単に決着した。8回途中から救援した長谷川が、10回表1死三塁のピンチを招いた。ここでピネラ監督は、佐々木を投入。ところが、佐々木はボテボテの中前打を許して勝ち越し点を許した。そこから、佐々木が投ゴロを本塁へ悪送球する失策などもあり、一挙5点を失って試合は決まった。
メジャー史上初となる大記録のチャンスだった。前日まで3試合連続で延長サヨナラ勝ち。この日も延長戦までもつれ、白星への流れはできていた。だか、過去に例のない、延長戦4連勝はさすがに簡単には達成できなかった。「勝つに越したことはなかったが、我々は(5点差を)追い付いたし、いいプレーができていると思う」。前夜、審判への暴言などで退場処分を受けたピネラ監督も、この日の試合後はサバサバした表情だった。
もっとも、直接的な敗因は佐々木、長谷川ら救援陣の出来というわけとも限らない。過去3試合も、連勝していたとはいえ、毎試合のように残塁の山を重ねていた。この試合でも9回までは毎回の14残塁。拙攻続きの末、黒星を喫するこの日の展開は、今シーズンのマ軍を象徴するような試合だった。
きょう20日からは宿敵エンゼルス戦。確かに、マ軍のプレーオフ進出の可能性は極めて低い。だが、今でも4万人を超える観衆の楽しみが、緊迫した内容の試合であることに変わりはない。
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