マリナーズ佐々木主浩投手が今オフ、右ヒジ遊離骨の除去手術に踏み切ることが明らかになった。8月下旬に右ヒジ部分が腫れた際、検査した結果、骨片が見つかった。その後、治療などで痛みは治まったため、戦列に復帰。現在でも登板に支障はないが、来季へ向けて万全を期すためにも、来年1月に除去手術を行うことになった。
今季すでに37セーブを挙げている佐々木が、今オフ、右ヒジ手術を行うことになった。8月末、右ヒジに痛みと腫れが発生。シアトルの病院で精密検査した結果、通称「ネズミ」といわれる遊離骨の骨片が見つかった。その後、トレーナー陣とも相談し、電気治療、針などで対処したところ、投球できる状態まで回復。8日の試合以降、これまでと変わりなく登板を続けてきた。
もっとも、当面は投球に支障がないとはいえ、今後再発する恐れがないとはいえない。「今の時点ではまったく問題ないんですが、これからのことを考えてオフの間に(骨片を)取っておくつもりです。来年の開幕からリハビリ期間を逆算して、手術する予定です」。
遊離骨は、投手にとって「職業病」ともいえるもので、右ヒジ内で骨片が動く際、その場所によって痛みが変わるといわれている。痛みを感じなければ、放置しておく選手もおり、佐々木が手術に踏み切ったのは、来季以降を万全の状態で迎えるため。近年は内視鏡を使った除去手術で切開部も約1センチあまりと小さく、術後2、3週間で投球を再開できる見込みだ。
実際、マ軍がプレーオフに進出したとしても、そのまま投球する予定だったこともあり、現在、オファーのある日米野球に出場したとしても、直接プレーに影響はない。「何らかの不安を持ってシーズンに入りたくないですからね」。今季は残念ながらプレーオフ進出を逃した。メジャー4年目へ向けた第1歩が、手術と言えそうだ。
この情報はnikkansports.comの協力でお送りしています
|