<マリナーズ5−4レンジャーズ>
シアトル・マリナーズの佐々木主浩投手がレンジャーズ戦で24セーブ目を挙げ、チームを今季メジャー最多の13連勝に導いた。最後の打者は昨年までの同僚アレックス・ロドリゲス内野手で、左飛に仕留め30試合目の登板に花を添えた。イチロー外野手が今季5試合目の無安打で連続出塁は38試合でストップしたが、4回に同点犠飛を放ち、貢献した。
佐々木はあと1人の場面で打席に立ったA・ロドリゲスの顔から視線をはずした。大観衆は史上最高額の10年契約で移籍したロドリゲスに、執ようなまでのブーイングを浴びせた。だが佐々木にとっては兄貴と慕ってくれる大事な弟分。試合前も「オールスターに出場してまた同じチームになろう」と励まし合った。そんな関係「試合になれば別」と、やさしい兄貴が大魔神へと変身だ。
カウント2―1と追いこみ、狙ったのはA・ロドリゲスの数少ない弱点、内角高め。少しでも制球を間違えればスタンドに放り込まれる力勝負を左飛で締めた。
1点リードされていた8回、佐々木はブルペンで肩をつくり始めた。「うちは何があるかわからないから」と万全を期した。予感の通り、1死一塁からキャメロンが逆転2ランを放つ。チームの今季総得点は349。だが8回の得点は実に57点目。次に多いのが2回の42点だから「ミラクル8」ははっきりとした現象になっている。8回までにリードを奪えば佐々木がいる。
57試合のうち、30試合に登板。13連勝中は8試合に登板して7S。ここ5試合は「完全救援」を続けている。「チームが強いとオレが疲れる。もう(優勝争いの)夏場みたいな登板数だ」と素直に疲労を口にする。が、内容は充実するばかり。佐々木の出番が増えれば、チームの快進撃は止まらない。
この情報はnikkansports.comの協力でお送りしています
|