<アスレチックス7−8マリナーズ>
二転、三転した試合の流れを止めたのは、やはり佐々木だった。逆転した直後の9回裏。マウンドへ向かった佐々木は、打者3人を徹底的に攻めた。1死後、昨季のリーグMVPジオンビーに対しては、4球すべて内角直球で空振り三振。続く4番ジャーハには、一転してすべてフォークで空振り三振。完ぺきな配球に完ぺきな投球で、1点のリードを守り切った。
「開き直って投げました。適当だったけど、いいところにいったと思いますよ」。あくまでも謙虚な姿勢を崩さなかったが、内容は迫力十分。試合をクローズさせる役目は、やはりこの男にふさわしかった。
今季はこれで26セーブ目。チームの勝利あってのセーブだけに、同僚への信頼は欠かせない。最大4点差のビハインドをはね返したチーム力が、快投の源になっている。「本当にすごく力があると思う。こういう勝ち方ができるのは強い証拠だと思います」。自らの仕事をやり遂げた佐々木は、自分のこと以上に、確かなチーム力に誇らしげだった。
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