<マリナーズ7−3エンゼルス>
シアトル・マリナーズ佐々木主浩投手がエンゼルス戦でメジャー通算100試合目をセーブで飾った。9回1死一、三塁で登板、2者を連続三振に抑え、今季27セーブ目を挙げた。その活躍ぶりに小泉内閣が着目。文部科学省からの要請でシーズン中では異例の「薬物乱用防止キャンペーン」のCM出演が決定した。
佐々木は普段通りの気持ちでマウンドに立った。4点差の9回1死一、三塁のピンチで登板。「(メジャー)100試合目だったんですか。後で聞いて良かったですよ。マウンドでは意識することなく、とにかく抑えることだけを考えてたよ」。ケネディをカウント2―1と追い込んでから、外角低めの直球で空振り三振。続くアースタードには、2―2から宝刀フォークボールで連続の空振り三振に仕留めた。
今季37試合目で、メジャー通算100試合。記念の試合を両リーグトップを走る27セーブで飾った。「もう100かという感じですよ。勢いだけできましたから。それでも振り返ると、いろいろありました」。
抑え失格のらく印を押されたことがあった。東北高時代の恩師・竹田利秋監督(現国学大監督)に泣きながら電話した。その恩師が22日の登板を観戦。前日23日には食事をともにし「昨年と比べると余裕がある。たくましくなった。メジャー記録(57S)を狙えるな」と激励を受けた。
イチローにも負けない大魔神の活躍に、小泉内閣も注目した。このほど、文部科学省の要請で「薬物乱用防止キャンペーン」のCM出演が決定。同省の玄関に佐々木のサインボールが展示されることが決まった。覚せい剤など薬物防止をテレビ画面を通して訴え、来年のサッカーW杯の際には日本の各競技場の大型スクリーンにも流される。
7月10日のオールスター出場も確実で、母信子さんをシアトルに招待。「オールスターまで今の勢いをキープしたいですね。100試合を達成したんで、また1からスタートの気持ちで頑張ります」と気持ちを新たにしていた。
◆佐々木の100試合
▼初登板2000年4月5日、シアトルでのレッドソックス戦。9回に登場し、1安打無失点。
▼初セーブ翌6日のレ軍戦で9回を3者連続三振。
▼試練5月10日に2失点、同12日にも3失点。12試合目で中継ぎ降格。
▼新人記録最終戦で新人記録37セーブ。63試合目。
▼月間記録今年4月28日、4月のメジャー月間最多記録となる13セーブ。78試合目、通算50S。
▼メモリアル6月12日、日本人メジャー通算1000試合目となる登板を25セーブ目で飾る。95試合目。
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