<マリナーズ9−7レンジャーズ>
マリナーズが、またしても終盤勝負で接戦をものにして、7連勝を飾った。レンジャーズ戦は両軍28安打が飛び交う乱打戦となったが、最後は佐々木主浩投手が、1回1/3を無安打無失点に抑えて3セーブ目。8回途中から佐々木につないだ長谷川滋利投手が、今季2勝目を挙げた。またイチロー外野手は6打数2安打で打率は3割8厘となった。
チーム力の違いを見せつけるかのように、完ぺきに締めくくった。最後の打者を追い込んだ佐々木は、狙い通り三振でフィニッシュした。「デーゲームは嫌いだし、調子は良くなかったんですが、低めに投げておけば大丈夫かな」。力よりも制球重視。乱打戦に収拾をつけるのは、やはりこの男しかいなかった。
その伏線を引いたのは、長谷川だった。7回無死一、二塁のピンチに緊急登板。準備不足だったせいか、失策絡みでその2人の走者をかえして1度は同点にされた。だが、その後は1回2/3を無失点のまま、佐々木へバトンを渡す好救援。「悪いなりに投げられたとは思います」。
この日は、4回に今季両リーグ初の三重殺を喫しただけでなく、レ軍の主砲A・ロドリゲスに2発を浴びるなど、完全な負けパターンだった。しかし、打線が二枚腰で逆転し、佐々木、長谷川とも「悪い調子」ながら抑え切った。メジャー最高の救援陣につなぐための逆算が、マ軍の強さの根幹。「佐々木も長谷川も本当にいい仕事をしてくれたよ」。ピネラ監督の高笑いが、監督室に響いていた。
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