<マリナーズ13−11レンジャーズ>
快進撃中のマリナーズが、またしても乱戦を制して8連勝を飾った。レンジャーズ戦は両軍31安打が飛び交う打ち合いの末、延長戦となったが、佐々木主浩投手が2年ぶりの勝利投手、長谷川滋利投手が最後を締めて今季初セーブを挙げた。2人とも今季は自責点0の投球を続けており、日本人リレーがマ軍の常勝パターンとして定着してきた。
目まぐるしい試合の最後に、マウンドに立っていたのは、いつもの佐々木ではなく、長谷川だった。延長10回裏。直前に勝ち越した2点を守り切るのが役目だった。「本当は(佐々木さんと)順番が逆だったんですが、そんなこと言ってられないですからね」。試合中盤から出番が読めない展開だったが、メジャー6年目のベテランに余計な説明は不要だった。
2死から4番パルメイロに二塁打を許したものの、最後はエベレットを二塁ゴロ。「ブルペンでは軽く投げてたし、出たとこ勝負でいこうと思って、結構楽に投げました」。その言葉とは裏腹に、試合終了の瞬間には、右手を強く握り締めた。通常とは逆パターンになったとはいえ、佐々木と2人で両軍31安打の乱打戦を食い止めて移籍後初セーブ。投げ終えた充実感は、いつも以上だった。
試合終了の瞬間をダッグアウト裏で見守ったことは、佐々木にとって確かに不本意だった。1点リードの9回裏。いきなり左飛をマクレモアが落球し、無死二塁のピンチを背負った。続くブレイロックの投前バントをダッシュ良く処理したものの、今度は三塁がガラ空きだった。結局、1死三塁から犠飛を打たれ、無安打のまま同点に追い付かれた。「調子自体はとても良かったし、あの場面、同点は仕方ないと割り切りました。ただ、1発とサヨナラの走者だけは出さないように気を付けました」。実際、2死後はカタラノットを3球三振。流れを断ち切って、10回表の勝ち越し劇につなげた。
この日は、逆パターンになったものの、開幕から佐々木、長谷川で3勝4セーブ。2人とも自責点ゼロの好投を続けている。「今日の日本人コンビは逆になったけど、良く投げてくれているよ」。ピネラ監督が言う。ローズ、ネルソンの中継ぎ陣の調子がいまひとつだけに、長谷川−佐々木のリレーは、マ軍の連勝街道に欠かせない。
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