マリナーズを退団した佐々木主浩投手が3日、横浜市内のホテルで砂原オーナー、峰岸球団社長同席で横浜入団会見を行った。2年総額13億円(推定)で背番号は22。日本人選手のメジャーからの日本球界復帰は10人目。佐々木はホワイトソックスへ移籍した高津臣吾投手のセーブ日本記録を視野に入れ、98年以来の日本一実現を宣言した。7日に横浜のキャンプに合流する。
「横浜佐々木」が正式に誕生した。この日、横浜市内のホテルで、横浜の砂原オーナー、峰岸球団社長と最終交渉。2年契約、総額13億円(推定)で契約書にサインした。佐々木は「契約が終了して、ベイスターズの一員になった。わがままを聞いてくれたマリナーズの山内オーナー、球団には感謝してます」とまずマリナーズの球団関係者へ感謝の言葉を口にした。
横浜への愛着は変わらなかった。日本球界復帰を決める前から、佐々木は「日本でプレーするなら横浜」と言い続けてきた。巨人が1月30日に獲得に動かないことを表明。事実上の横浜復帰が決定していたが、仮に巨人が参戦しても横浜への思いは変わらなかったはずだ。そんな佐々木の気持ちに、砂原オーナーは「横浜の大ヒーローが、向こうでヒーローになって帰ってくる。横浜への熱い思いを持って帰ってきてくれて、ファンも喜んでいる」と好条件で応えた。
横浜復帰で佐々木が目標に掲げたのが、98年以来となる日本一奪取だ。メジャーで新人王のタイトル、球宴出場を果たしたが、ワールドシリーズ出場の夢はかなわなかった。家族のため、その夢を捨ててまで日本球界復帰を選んだだけに「横浜で優勝すること。1度しか優勝してないんで、日本一にもう1度なることが次の夢になります」と、はっきり言った。
そして、入れ替わるようにホワイトソックスへ移籍した高津の日本記録を視野に入れている。佐々木は横浜時代、229セーブの日本記録保持者だったが、高津に塗り替えられている。高津の260セーブには、あと31で今季中のクリアは可能な数字だ。佐々木は「横浜時代の成績は意識しないようにしてる。とにかく子供に夢を与えられるように全力でやっていく」。世界の大魔神がハマに戻って球界をリードしていく。
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