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8月4日
佐々木、日米通算300セーブ!

<タイガース1−2マリナーズ>

 シアトル・マリナーズ佐々木主浩投手が、日米通算300セーブを達成した。タイガース戦で1点リードの9回裏に登板し、打者3人を9球でピシャリ。連続無失点イニングを13回1/3に伸ばすとともに今季34S目、メジャー通算71S目をマークし、横浜時代の229Sと合わせて通算300Sを記録した。大魔神が、また新たな金字塔を打ち立てた。

 右翼手のイチローが捕球する瞬間を、佐々木は万感の思いで見届けた。マウンド上での「大魔神」の形相が、柔和な笑みに変わる。横浜で229試合、マリナーズで71試合。自らの手で試合の幕を引き続けてきた男は、日米通算300個目のウイニングボールをイチローからしっかりと受け取った。「あんまり人に言うもんじゃないとは思いますが、自分の中では今年の目標にしてきましたからね」。いつもと変わらないボールでも、積み重ねてきた数字の重みは、だれよりも実感していた。

 プロ入団1年目の90年、初セーブを挙げたのが、大記録への始まりだった。2年目に当時抑えの遠藤(現横浜投手コーチ)との世代交代が進み、3年目に初タイトル。そのころから「抑えは面白い」と感じ始めた。味方のリードを守り切るには、1球の失投も許されない。「自分にはチーム全員の給料がかかっている」が口グセ。試合終盤、出番を待つ間の重圧に押しつぶされそうになることもあった。それでも、そのプレッシャーから解放される瞬間の快感にとりつかれて、ここまで投げ続けてきた。

 佐々木自身は「先発をやっていたら、多分ダメになっていたと思います。あんまり引きずらない性格が(抑えに)向いてるんでしょう」と自己分析する。確かに何事にもプラス思考。だが、決して天性のストッパーというわけでもない。マウンドでは豪快、大胆のイメージがある一方で、ユニホームを脱げば、人一倍繊細で周囲に気遣うことを忘れない。「ただ、抑えの場合、繊細さが必要な場面もありますからね」。

 94、99年と2度の右ひじ手術も乗り越えた。97年には、深夜に車を飛ばして危篤の父を故郷・仙台まで見舞った後、不眠のままマウンドに上がってセーブを挙げたこともあった。フォークという絶対的な切り札、一定しない登板機会に対応する体力、そして重圧や失敗に屈しない精神力。数々の修羅場を切り抜けるうちに、それら抑えに不可欠な資質を身に付けた結果が、日米通算300セーブだった。

 この日の登板にしても、渡米後では最長となる中6日。試合終盤には雨が降り始めるなど、ベストの条件には程遠かった。「でも、そんなことは言い訳にできませんから」。常に試合の最後を担ってきた佐々木にとって、投げる以上は結果がすべて。「12年間かあ。長いようで短かった気もしますね。特に米国での71セーブは早かったです。次は優勝?それしかないでしょう」。ひとつの区切りを超えても、世界トップクラスのストッパーはいつまでも余韻にひたっていなかった。

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