<マリナーズ6−8ホワイトソックス>
マリナーズ佐々木主浩投手が、まさかの逆転負けを喫した。ホワイトソックス戦の9回裏、3点リードの場面で登板したものの、1死から4安打を浴びただけでなく、今季初の2四球で5失点。2試合連続でセーブに失敗した。
もっとも、試合後の佐々木は、報道陣に質問に気丈に答えた。中4日と間隔があいたことについても「関係ないです。また明日から頑張るだけです」と、言い訳はしなかった。
実際、直球は最速149キロを計測。球の走りは今季最高に近かった。「フォークだってそんなに悪いとは思わなかったんですが、肩が軽過ぎて抜け気味だったんです」。1死満塁からバレンティンに右中間二塁打を浴びた際は、打球を追うイチローの背中に向かって思わず「捕ってくれ」と祈ったが、その願いも届かずじまいだった。
2試合連続で救援に失敗したが、2年目の佐々木からは悔しさ以上に反省の言葉が口を突いた。1試合5失点は96年5月26日の中日戦以来。「あらためて野球の怖さを知りました。いい勉強になりましたね」。佐々木は、自分に言い聞かせるように言うと、それまでうなだれていた顔を上げた。
◆日本での最多失点と押し出し1試合5失点が最多で、92年6月21日のヤクルト戦と96年5月26日中日戦で記録している。ヤクルト戦は8回、中日戦は9回に記録したもので、1イニングに5点取られた。押し出しは90年3度、92年4度、93年1度、97年1度の合計9度。入団4年目までに8度あり、94年以降は97年4月24日阪神戦でハイアットへ与えた1度だけ。
◆メジャーでは1回5失点はワースト。これまでは昨年5月12日と今年6月20日と、ともにアスレチックス戦での3失点が1イニング最多失点だった。押し出しはメジャー3度目で、今季は初。
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