<マリナーズ1−0デビルレイズ>
勝利を見届けた瞬間、ようやく佐々木から笑みがこぼれた。1−0で迎えた9回裏、たっぷりとヒヤ汗をかいたあげくの2試合連続41セーブ。「ヒヤヒヤしました。とりあえず勝ってよかったです」。内容よりも結果。無事に試合の幕を引いた解放感が、直前までの重圧を忘れさせた。
危うい展開だった。先頭のモーラに初球の直球を狙い打ちされた。その後、1死一、二塁から鉄人リプケンに内角高めの直球を詰まりながらも左前へ運ばれた。ところが、左翼マクレモアが本塁へ好返球。すんでのところで同点劇を阻止した。「リプケンのバットは折れていたし、マクレモアが捕りそうだったんですけど、まあとにかく助かりました」。瀬戸際での同僚の好守に感謝するばかりだった。
これで9月に入って連続セーブ。8月は連続失敗のほか、打球が右太ももに当たるなど流れはいまひとつだった。だが、月が替わってムードも変わった。地区優勝へのマジックは8。「1つずつ減らしていくだけ。久々の連投で少し足が張ってますが、ここまで来たら明日(3日)もいきます」。セーブ王争いで、トップのリベラ(ヤンキース)に再び2差。ここまでくれば、優勝だけで満足するわけにはいなかい。
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