シアトル・マリナーズのイチロー外野手、佐々木主浩投手ら選手は13日に遠征先アナハイムの宿舎を出発し、専用チャーター機が待つ空港に向かった。空路シアトルへ戻り、本拠地で練習を再開する予定。マジックは2。公式戦再開となれば地元でのテキサス・レンジャーズ戦でその日にも4年ぶり3度目のア・リーグ西地区優勝が決まる。
ホテル待機2日目となった12日午後から2度にわたってマ軍首脳陣、球団関係者でミーティングが開かれた。13日午前中に専用機でシアトルへ戻ることが決まり、ロン・スペルシー球団遠征部長から全選手に通達された。佐々木は「とにかくシアトルへ帰らないと。3日間、体を動かさなかったらまずいので戻ったらすぐに練習します」と話した。
13日に入り、空港閉鎖が解除されたが、12日時点では航空機が使用できない状況だった。マ軍の次カード相手のレンジャーズは12日にバス移動を決定。滞在先サンフランシスコを出発し、約1300キロ離れるシアトルに向け、15時間の移動を開始した。
14日再開の球界の動きはマ軍選手の耳にも入っている。佐々木も「プレーオフも1週間ずつずらされる可能性があるらしい」と話した。ただテロ事件の傷跡は残っている。ピネラ監督も「今は野球どころじゃない。大事なことはこの事件で傷ついた人や家族を気遣うことで野球はその後だ。この2日、優勝が決まるとか決まらないとかそんなことは一切考えられなかった。みんながショックを受けている状態で野球を再開するかどうかは判断できない」と話していた。
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