<マリナーズ6−0オリオールズ>
もうゴールは見えた。快進撃を続けるシアトル・マリナーズはオリオールズに3連勝し、ア・リーグ地区優勝までマジック3とした。佐々木主浩投手が最後を締めて6−0と快勝。昨年と同じアナハイム(エンゼルス戦)で歓喜の瞬間を迎える可能性が高まった。
大量リードにかかわらずマウンドに守護神佐々木が上がる。「調整登板? いや、あと何試合かで地区優勝が見えていますから。それに向けてです」。シーズン中ならセーブチャンスのない場面で起用しない首脳陣も、中4日の佐々木を送り込んだ。9回先頭のハリスの3球目に投げたカーブが鋭く決まる。この日対戦した3人の打者すべてに「プレーオフ用新球」ともいえる、ニューカーブを4球、試投した。「ウイニングショットにも使ってみたけどね。自分の投球の幅を広げていかないと(メジャーでは)きついからね」。向こう1カ月をにらんだ配球をテストした。
試合後、空路移動したアナハイム。ここは昨年、最終162試合目でプレーオフ進出を決めた地でもある。「まあどうなるか分からない。地元で決めたかったけどね」。イチローは4打数無安打に終わり2位カタラノット(レンジャーズ)に5厘差に迫られたが、ロッカー室はカウントダウンに盛り上がる一方。日本人コンビの活躍でつかんだ地区優勝が、いよいよ目の前に浮かび上がり始めた。
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