衝撃はあまりにも大きかった。米国西部時間で午前7時前だったにもかかわらず、マリナーズ選手の間にも惨劇のニュースはアッという間に駆け回った。
ハイジャックされた4機のうち3機がロサンゼルス行きだったこともあり、ロス市内もいたるところで交通、立ち入り規制が敷かれた。その後、コミッショナー事務局が全試合の延期を発表。マ軍側からも、全選手に「球場には行かないように」との通達があった。
ナイター翌日とあって、通常なら眠っている佐々木も、関係者や日本の知人らから安否を問う電話などが殺到し、事件ぼっ発直後から起床。事件の経緯、球団の対応を待つしかなかった。2日続けて中止が決まり、試合再開のメドも立たないまま。「今後の試合日程がどうなるか分からないから何とも言えないですね。ただ、これだけの事件が起こっただけに、たとえ優勝してもね…」。恒例のシャンパン・ファイトも自粛となりそうだ。
大リーグのバド・セリグ・コミッショナーは「国家的な悲劇があった中で野球はできない」との声明を発表。ある球団オーナーは「今週中に再開することはあり得ないだろう」。またある球団社長も「どんなに早くても来週の月曜日(17日)だ」と話すなど再開にはまだ時間がかかりそう。目前に迫ったマ軍の地区優勝だけでなく、歴史を揺るがす大事件は、全米スポーツ界をも大きく揺るがせた。
◆大リーグのセリグ・コミッショナー 「国家的な恐怖と米国政府、都市、市民が直面している大きな試練を考えた時、12日も中止することが妥当と判断した。残り試合の取り扱いは引き続き日々の状況を注視する」
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