<マリナーズ5−4ブルージェイズ>
佐々木にとって、悔しさと反省を残す白星だった。1点リードで迎えた9回裏。この日、すでに2本塁打のウッドワードに投げた初球の直球が、真ん中に入った。「不用意な1球でしたから悔み切れないですね。もう少し用心しなきゃいけなかったです」。
登板前から集中力を欠いていた。1点差だというのに、いつものような緊張感がなかった。好調な打者に対して、1発を警戒することも頭になかった。「フォークが抜けてしまってどうしようもなかったです」。9回を1点で抑え、続く10回表にウィルソンが勝ち越しアーチ。今季初の2イニング目にも、「やられたままでは下がりたくなかった」と続投した。結局、10回裏を無失点。セーブこそ逃したものの、今季3勝目をマークした。「まあ、勝てて良かったです。負けるよりも悔しさは半分ぐらいになりますからね」。今季最多の37球を、しっかりと心に刻んでいた。
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