<マリナーズ4−2タイガース>
マリナーズの佐々木主浩投手がタイガース戦で32セーブ目を挙げ、チームの首位奪回を果たした。4−2で迎えた9回裏から登板。落ち着いていた。余力を感じさせる投球。わずか13球でセーブ。7日のブルージェイズ戦で本塁打を打たれて以来、5試合連続で1人の走者も許していない。完ぺきな投球をこの日も披露した。
最初はフォークで入った。「先頭に気を付けたかったんで」。1人の走者も許す気はなかった。フォークを2球続けて打ち取った。2人目のフィックには10球粘られフルカウントとなったが、気合はそこで最高潮に達した。この日最速147キロの速球で空振り三振。3人目のペーニャは1球で中飛に仕留めた。
佐々木の踏ん張りは際だっている。持病の腰痛が悪化しても、セーブを積み重ねている。連敗で首位から陥落しても、佐々木につなげば勝てるという信頼感は増していた。そして佐々木で首位に返り咲いた。
「できれば独走したいですよ。終盤までこのままだと、また1年目みたいに眠れない日が続くかもしれない」。だが、怖さを知っていることが強さにもなる。「後先考えてもしょうがない。とりあえず次の試合を考えてやりますよ」。ラストスパート。走者を許さない投球がチームメートの闘争心にも火をともしていく。
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