マリナーズ佐々木主浩投手が、開幕最終調整を3月23日の巨人とのオープン戦(東京ドーム)に定めた。右太もも故障の清原との対決は実現微妙な状態だが、本番さながらのガチンコ投球で、ケガに苦しむ親友に無言のエールを送る。
清原との対決を楽しみにしていた。かつて好勝負を演じたライバルと真剣にぶつかり、万全の状態でシーズンを迎えるはずだった。だが巨人の4番候補は、開幕すら微妙な状態。それでも佐々木は、親友に無言のげきを飛ばす。「同級生なんで、対戦できないのは寂しいです。でも本当に良くなって欲しい」。そんな願いを込め、直球、フォークに、今季覚えたてのカットボールを真剣勝負で駆使する。ベンチに座っているかもしれない、清原の闘志に火がつくはずだ。
佐々木は大リーグ入りしてからも常々、清原のことを「一番燃える相手」と話している。00年に清原が婚約発表すると、遠征中のトロントで寿司店に直行し上機嫌で祝杯したほどだ。
この日の練習後、佐々木はアスレチックス戦を5回まで観戦した。「これから投げ込みを増やして(状態を)上げていきたい。今はカットボールに集中的に取り組んでますから」。上り調子の大魔神が日本で、しかもオープン戦の段階で、100%以上の力を出す。「清原へのエール代わりになる?」の問いに「そう。早くケガを治せというね」。親友の心に響く投球をする。
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