マリナーズ佐々木主浩投手が、早くも「開幕OK」を出した。ジャイアンツ戦に登板し、1回を無安打2三振。右ひじ手術の不安を感じさせない完ぺきな仕上がりを披露した。
「自分の納得のいく球を投げること」。佐々木にとって中途半端な結果や内容は、不要だった。先頭のベナードは、初球をいきなりバント。「まさかと思いましたよ」。驚いたのも、一瞬だけだった。素早くマウンドから駆け降りると、振り向きざまに一塁へ送球して仕留めた。
続くパチョットを見逃し三振に取り、簡単に2死。そこからが、佐々木の新パターンだった。サンティアゴに対し初球、新球カットボールでファウルを打たせ、3球目に直球で追い込む。カウント2−3から意識的に高めからストライクに落ちるフォークで空振り三振。ほぼ完ぺきな内容だった。「開幕?今日の投球なら大丈夫。カットボールもだいぶ制球がついてきましたね」。
9日から3日間投げ込んだこともあり、直球も最速90マイル(約144キロ)を記録。「今の時期でそれぐらい出ていれば十分。あとは体の張りを取りながら、開幕までこの調子を維持していくだけです」。きょう16日の連投テストを経て、最終調整は23日の巨人戦だ。
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