<中日5−4横浜>◇4日◇ナゴヤドーム
ついに大魔神に土が付いた。1点を勝ち越して迎えた11回裏、佐々木は7月16日の広島戦以来、19日ぶりのマウンドに上がる。が、3連打で同点とされ、なお無死一、三塁。初球、井上に投じた外角へのフォークを右前にはじき返されると、サバサバした表情でベンチへと引き揚げた。「登板間隔があいた? 関係ない」とだけ言い残し、バスへと乗り込んだ。
プロ野球タイ記録の289セーブポイントをマークしてから、新記録樹立の機会がなかなか巡ってこなかった。ただ、登板のない期間も4日に1度のペースで50球以上をブルペンで投げ込むなど、調整に余念はなかった。山下監督は「(登板から)多少離れていたけど、それは本人の感覚だから。神様じゃないんだから、こういう日もある」とかばった。
だが、実際に球を受けた中村は、中日の機動力が今季佐々木の生命線である制球力を奪ったことを指摘した。
中村 足にやられた。クイックするなどしないと…。カウントが悪かった時は低めに丁寧にきていたが、追い込んでから高かった。
先頭井端に中前打された後、立浪の初球に二盗を許した。さらに立浪の投手強襲安打で無死一、二塁となり、今度はアレックスの初球に重盗を決められた。
だが、今季の佐々木も以前からの「走るなら、どうぞ」のスタイルで後続を断ち、完ぺきな内容を見せてきた。伝家の宝刀フォークがある限り、必ずや「打てるものなら打ってみろ」と中日打線にリベンジするに違いない。
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