<ヤクルト3−2横浜>◇8日◇横浜
横浜佐々木主浩投手(36)が3試合連続で救援に失敗した。「こたえたね。裏切っているのでつらい」。自らのふがいなさに怒る気力さえなかった。降板後にグラブをたたきつけた前日と異なり、うつろな表情のままベンチ裏に消えた。
9回、リードは2点もあった。先頭の稲葉を二直に打ち取りはしたが、空振りを狙うフォークボールをとらえられた。中村捕手が「ワンバウンドぐらい欲しいところだが…」と感じたように、本来の落差はなかった。切れのないフォークボールを後続の土橋、岩村と立て続けにスタンドへ運ばれ、あっという間に同点。古田には球威のない直球を軽々と左翼席に運ばれた。自身初という屈辱の3連発に「もう年なんでしょ」と自虐的につぶやいた。得意なはずの夏場での失速。「チームの足を引っ張りたくない。頭の中をもう一度ゼロに戻さないと」。プロ15年目で正念場が訪れた。
写真=9回、3連続本塁打で逆転され、悔しそうにベンチに戻る横浜佐々木(共同)
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