<マリナーズ7−2ホワイトソックス>
マリナーズ佐々木は、自軍のあまりの強さに笑うしかなかった。3点リードで8回裏を迎え、ブルペンで投球練習を始めた。2死となり、さらにボールに力が入る。だがギーエンの適時打で9回あたまからの登板ではセーブのつかない4点差がつき、投球練習をやめた。「今日はセーブがつく場面だけと決まっていた。すっかり投げる気になっていたけど2死から追加点だろう。強いねえ。本当に強いよ」。試合後、肩をアイシングしながら感心するばかりだった。
両リーグ30勝に一番乗り。貯金も21と断トツの強さを誇っている。快進撃の要因にイチロー効果も大きいが、それだけではない。佐々木は「やはり、昨年の経験が生きている」とみている。昨年はシーズン最後までアスレチックスとア・リーグ西地区の優勝を争った。結局はワイルドカードでのプレーオフ出場になったが、佐々木は「毎日プレッシャーの中で試合をしていたからね」と精神的な成長を挙げていた。連日の勝利インタビューに追われるピネラ監督は「今日は全得点が2死から。強さの理由?それは分からないままの方が幸せだ」とウインクしていた。
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