メジャー3年目を迎えるマリナーズ佐々木主浩投手が、あらためて首脳陣からキャンプでの自己流を認められた。前日キャンプ地入りし、この日から強めの遠投を始めるなど本格的なスタートを切った。練習の合間には、視察に訪れていたプライス投手コーチと調整法について話し合いを行った結果、過去2年間以上にキャンプ中の投球数を増やす自己流で仕上げていくことを確認した。
気温23度。久しぶりに感じた温暖な空気が、佐々木のエンジンを温めた。「やっぱり暖かいところは体を動かしていても気持ちがいいですよ。感覚的には久しぶりでしたが、調子としてはボチボチですね」。午前10時から練習を開始したのも、キャンプ中の練習を想定したからこそだった。約40メートル間隔の遠投、ウエートトレなど約1時半の米国始動。時折、同僚のローズ、フランクリンらと談笑する佐々木の顔つきは余裕たっぷりだった。
さらに、プライス投手コーチとの話し合いでは、過去2年間の倍近くの投げ込みを認められた。「カズには2年間であれだけの実績があるし、彼の意思を尊重する。米国ではない方法だが、何も心配してないよ」。1日100球前後の投球を計6日間以上設定する佐々木流。その表情以上に、マイペースの歩みは頼もしい限りだ。
この情報はnikkansports.comの協力でお送りしています
|