佐々木主浩投手が4日、シアトル行きの米国機で渡米した。前日、同じ成田空港から派手なセレモニーでヤンキース松井が出発したが、メジャー4年目の佐々木の渡米は実にさりげなかった。
毎年同じ場所で取材に応じると家族に最後の電話を入れて機上の人となった。本拠地シアトルの自宅には1泊だけして、5日(日本時間6日)にはキャンプ地のアリゾナ入りしてそのままブルペンに直行する。
このオフは手術した右ひじとヤンキース入りした松井のことを何度も聞かれてきたが、渡米直前も「ひじは大丈夫。松井君と対戦できればわくわくするだろうね。ファンの方に喜んでもらいたい」と、穏やかに繰り返し答えた。日本人最高の10億円選手の本音は「打たせない」だ。日本での対戦成績は25打数2安打と佐々木の完勝だ。そうでなくても強打者ぞろいのヤンキース打線。松井は「カモ」のまま沈黙させておくに越したことはないのだ。
22日に35歳になる。例年背番号にちなみ「2月2日」や「22日」に渡米してきたが、今年は2日に行われた元関脇貴闘力の大嶽親方の断髪式に出席したためこの日になった。「自分もあと何年やれるかわからない。だから1年、1年、一生懸命やるだけです」。さりげない言葉に決意があふれている。
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