マリナーズ佐々木主浩投手が、35歳の誕生日を機に、日米両国での200セーブを目標として掲げた。過去3年間のメジャー生活ですでに119セーブをマークし「200」まであと81セーブ。日本でも大台はクリアしており、マ軍との契約が残る2年間で前人未到の大記録へ挑む考えを明らかにした。
めったに数字の目標を挙げない佐々木が、珍しく明確に口にした。毎年キャンプ地で迎える誕生日。特製のケーキとシャンパンで祝福された佐々木は、積み重ねてきた実績を踏まえたうえで新たな目安を挙げた。「200という数字は確かに高いレベルの話ですが、達成したい。チーム状態にもよるし、1人でできることではないですが、なんとか頑張ってみたいです」。
昨季途中、04年まで契約を延長し、日本人初の10億円選手になった。だが、やり残したことはある。「辞める時は、余力を残していたいです。まあ、どんなに頑張ってみても、悔いは残ると思いますけどね」。メジャーで戦い抜く限り、最大の目標がワールドシリーズ制覇であることに変わりはない。一方で個人的な記録は、そのための促進剤にもなり得る。35歳の誕生日にあえて具体的な数字を挙げたのも、今季へかける意気込みの表れといえる。
実際、キャンプでの調整ペースも万全。4連投となったこの日も、80球の投球練習を行った。「すごくいい感じできてます」。昨年10月の右ヒジ手術をまったく感じさせない仕上がりに、誰より佐々木自身が納得している。25日の韓国ロッテ戦が、今季初の実戦登板。「200」へ向けたステップに、乱れは見えない。
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