日本球界への復帰を決めたマリナーズ佐々木主浩投手が、セーフコフィールドで退団会見を行った。マ軍、選手会との書類上の手続きを終え、この日のうちにウエーバー公示された。29日(同30日未明)には自由契約となる見込みだ。
マ軍首脳とは思い出話に花を咲かせ、ねぎらいの言葉をかけられた。荷物整理のために訪れたロッカー室では、トレーニング中だったマルチネス、ブーン、モイヤーらと別れの言葉を交わした。「みんなボクの気持ちを分かってくれて励ましてくれた。寂しくなって本当に泣きそうになりました。いい同僚、スタッフに恵まれて、すごく楽しい4年間でした」。一緒にWシリーズを戦う夢は、かなわなかった。だが悩み抜いた末の決断は、同僚たちも理解してくれた。
一方で、日本復帰への手続きもスムーズに進んだ。マ軍との契約破棄、米国内球団へ移籍しない誓約、リリース了承などの書類にサイン。「これまでにないケース。気持ちは理解されても書類上や方法としては難しかった」(代理人トニー・アタナシオ氏)。この日のうちにマ軍の40人枠から外れ、大リーグコミッショナーを通してウエーバー手続きが完了。48時間後には、自由契約となることが確定した。
今後は、日本での移籍先探しが本格化する。「どこが取ってくれるか分かりませんが、代理人と相談します」。2月1日のキャンプインには間に合いそうもないが焦りはない。寂しさや名残惜しさはあっても、表情はすっきりとしていた。
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