<レンジャーズ7−9マリナーズ>
マリナーズの佐々木主浩投手がレンジャーズ戦で29セーブ目を挙げた。球宴前目標の30セーブにあと1に迫ると同時に監督推薦での球宴出場をアピール。またマ軍からマルチネス、オルルド、ブーンの3選手が球宴に選ばれた。控え野手とファン投票のない投手陣の監督推薦は4日(同5日)発表されるが、佐々木、先発陣のガルシアの選出も確実。地元シアトル開催でマ軍が球宴をジャックする。
イチローばかりに話題を独占させるわけにはいかない。佐々木が先輩の意地を見せた。延長10回、1死からI・ロドリゲスを迎えた。「イバン、アレックスと続くから、嫌な打順ですよね。でも逆に気合が入りましたよ」。カウント2―1から内角高め145キロの直球で空振り三振。続くA・ロドリゲスは初球に何とセーフティーバント。ファウルにはなったが、あの強打者が捨て身の姿勢を見せるほど、佐々木を打ち崩すのに必死の形相だった。
結局、2人そろって三振に仕留めた。「イチローが9回に同点2ランを打った時点で、延長10回に投げる予感はあった。あれでうちの流れですから。まあ今日はみんなのお祝いの日だから、キッチリ抑えられて良かったです」と祝福の意味を込めた。
イチローに続いて、ベテランのマルチネス、オルルド、ブーンと4人がファン投票でオールスター出場を決めた。4人の選出で盛り上がる試合を壊すわけにはいかなかった。「みんなには、おめでとうと言いましたよ。それにしても4人はすごいですね」と人ごとのように話したが、佐々木も監督推薦での出場が決定的だ。
両リーグトップの29セーブで通算66セーブ。同僚のチャールトンに並んで球団2位タイの記録だ。メジャーの場合、投手部門はファン投票がなく、ア・リーグの監督を務めるヤンキースのトーレ監督の推薦で出場が決まる。球団関係者は「佐々木の選出は間違いない。選ばれない理由はどこにもない」と断言した。先発陣で9勝1敗のガルシアも出場当確で、日本人コンビを筆頭にマ軍が球宴をジャックする勢いだ。佐々木は「メジャーのオールスターなんて夢の夢かと思っていたから。意識はしてますよ」。今度は佐々木がナインから祝福を受ける。
この情報はnikkansports.comの協力でお送りしています
|