<ドジャース2−9マリナーズ>
球宴の調整にはもってこいだった。マリナーズ佐々木が9回から登板し、3人で簡単に片づけた。7点差の場面で、メジャー3人目となる球宴前30セーブはならなかったが、ヤンキース・リベラとトップタイの29セーブで前半戦を終了。「区切りの30セーブで終わりたかったけど、こればっかりはねえ。でもオールスターへいい調整ができたよ」と満足そうな笑みを浮かべた。
前日7日が父忠雄さんの命日で、佐々木は「何とか父にささげる記録のセーブを挙げたかったんですけど」と悔やんだ。それでも明日10日の球宴には、母信子さんが仙台から父の位はいを持ち応援に駆けつける。「天国のオヤジにも喜んでもらえる投球をします」と気持ちを新たにしていた。
リベラの球宴辞退で佐々木がア・リーグの守護神を務めるのは確実だ。「出場する仲間が増えたから、普段通り楽しんでプレーできると思います。それにしても8人はすごいよ」。この日、ボーン(デビルレイズ)が辞退し、同僚のキャメロンが代わりに選ばれた。これでマ軍からは60年のパイレーツ以来の8人が選出され、地元開催の球宴をジャックした。
すでにロッカー室には球宴用のユニホーム、特注のスパイクが届けられ、場所も決定。佐々木はヤ軍のスター選手ジーターと隣同士で、「ロッカーの名前を見ると、すごい選手ばかりですよ。その中でプレーできるなんて夢のようですよ。もうワクワクしてますよ」。大魔神は早くもエキサイトしていた。
◆球宴多数出場マリナーズから球宴に8人が出場するが1チームから8人は60年のパイレーツ以来、41年ぶり。58年にヤンキースから9人が出場しており、それ以後では最多タイ。7人出場は93年ブルージェイズ、62年ヤンキースなどがあり、最近では95、99年にインディアンスが6人を送り込んでいる。
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