<アスレチックス1−5マリナーズ>
投打の日本人コンビがチームを勝利に導く。マリナーズ佐々木主浩投手(33)が、アスレチックス戦に4番手として登板し、1回1/3を無安打無失点に抑え、4連続セーブを挙げた。8回裏2死一、二塁の場面を空振り三振。続く9回も無失点に封じた。
「カズヒロ・ササキ」の名前がコールされただけで、スタンドからブーイングが起こった。2点差で迎えた8回裏2死一、二塁の場面で、佐々木が登場した意味をアスレチックスの本拠地オークランドのファンは痛いほど分かっていた。
実際、敵地のファンが歯ぎしりするような投球内容だった。登板直後のピンチには代打バルデスをフォークで3球三振。続く9回裏は、先頭テハダに死球を与えたが、後続を併殺に打ち取って、難なく試合の幕を引いた。「9回に点を取ってくれたんで、今日は楽に投げさせてもらいました」。
もっとも頼もしい投球の裏には、2年目ならではの工夫も凝らしていた。気温25度だった前カードのテキサスから、今回のオークランドは気温10度以下。体が冷えることを考慮して、8回と9回の合間には1度ロッカールームで待機した。その後、再びブルペンで投球練習を再開。昨季は、2イニング目に失点するパターンが多かった教訓を糧に、イニング間の過ごし方を変えた。
これで開幕以来7試合で早くも両リーグトップの4セーブ目。チームの開幕ダッシュの立役者となっている。「これまで3連戦の初戦を取れてるし、チームはいい展開。この調子でいきたいですね。でも、この感じだったら年間80試合以上投げるのかなあ」。
試合数はともかく、セーブ数は異例のハイペース。2年目の佐々木に、現時点で不安材料は見当たらない。
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