<エンゼルス4−3マリナーズ>
開幕以来、5連続セーブと好調だった佐々木に突然、悪夢が襲った。1点リードの9回裏。ブルペンからいつものように軽い足取りでマウンドへ向かった。だが、何かが違った。先頭グラースに左前打を許し、続くアンダーソンにはカウント1―2から外角直球を右翼席へ運ばれた。「ボール球です。ビックリしたというより、悔しい気持ちしかない」。昨年7月31日レッドソックス戦以来の救援失敗は、ショックだった。
昨季このカード5試合登板し1勝4S。6回を投げ、わずか1安打しか許していない。失点も0と絶対の自信を持っていた。だが、グラースは直球、フォークともフルスイングしてきた。「どっちの球種もタイミングが合っていた。クセなのか、カウント別なのか……」。アンダーソンにしても低めの直球を狙い打ちされた。敵から徹底的に研究されていることをあらためて痛感させられた。
ちなみにこの日は9回表にイチローと長谷川との史上初の日本人対決が実現。日本人選手3人が同時にフィールドに立って勝敗を決する歴史的な試合となった。
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